顔面神経麻痺の基礎知識
顔面神経麻痺の診断
顔面麻痺は、鏡を見て顔が歪んでいることや、左右どちらかの口角から飲み物がこぼれることなどで、患者さん自身が気がつくことが多いものです。
眉毛が垂れ下がる、眼が閉じない、口角が垂れ下がるといった典型的な目立つ異常となるので診断は比較的容易です。中枢性と末梢性麻痺の鑑別は、ひたい(額)のしわ寄せ検査で可能です。中枢性の場合は麻痺側、健康側、両方のしわ寄せが可能ですが、末梢性の場合は麻痺側のしわ寄せができません。
画像診断においては、中枢性の場合には脳内の疾患精査のためCTやMRIが必要です。また、ベル麻痺やハント症候群では、障害の程度や回復の正確な評価のために筋電図、誘発電位検査などが必要で、障害が軽度の場合、回復予後は良好です。
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