先天性体表異常

 体表の先天異常には、生命を脅かす重篤な異常から、日常生活には差し支えがなくても、ちょっとしたことで変形に気がつくような軽微なものまで、同じ疾患でも程度にはさまざまなものあります。また、軽微な異常でも、放置しておけば感染を生じたりする可能性もあります。お気軽にお問合せ下さい

 

口唇・口蓋裂 (こうしん・こうがいれつ)

 通常、日本人の出生500人に一人の割合で発生しますので、珍しい異常症ではありません。口唇や口蓋が裂けているため、正しく治療をしないと変形や咬合、発語・構音の異常が起こります。特に、口唇の変形は目立つため、古くから「みつくち」と差別を受けたりしましたが、現在では専門医が治療しますので口唇の傷などは目立たなくなっております。また、口唇、鼻、上下顎の外観を、より自然に、より美しく修復を行う必要があるのはもちろんですが、歯並びやおしゃべりが正常に発達をしていくように長期にわたって患者さんを見守っていく必要があります。このため、形成外科が中心となり、矯正歯科、耳鼻科、小児科、言語療法士等と共同でチーム治療を行っています。

唇裂症例写真(術前) 唇裂症例写真(術後)
唇裂(術前)
唇裂修正後

 

耳の先天異常:小耳症(しょうじしょう)など 

 耳介にはさまざまな形態異常が起こりますが、あまり気にならないものもあります。生まれつき耳介の上半分が隠れている埋没耳や耳が折れた形をしている折れ耳などは、生後2ヶ月以内(できるだけ早く)にスプリント固定をすれば、正常に戻すことも可能です。しかし、耳介が大きく欠損している小耳症に対しては、組織(自家軟骨)移植による耳介形成術が必要となります。通常は、8歳くらいから形成術が可能です。

小耳症症例写真(術前) 小耳症 自家軟骨移植
小耳症 自家軟骨移植による耳介形成

 

目の先天異常

 生まれつきの眼瞼異常症では、先天性眼瞼下垂がもっとも多く見られます。眼瞼下垂症は、程度に応じて眼瞼挙筋短縮術、筋膜移植術を使い分けて手術を行います。高度な下垂が長く続くと視力が低下しますので早めにご相談ください。

 睫毛内反に対する形成術は二重まぶたにする手術(重瞼)と同時に行う場合もあります。この他、眼瞼狭小症などに対する治療も行います。

 

手・足の先天異常

 手・足の多指、合指、欠損などに対して機能的改善、および整容的改善の両方を考慮した治療を行っています。

多指症症例写真 合指症症例写真
多指症(指が1本多い症例) 合指症(中指と薬指が癒合している症例)

 

頭蓋顎顔面形成異常 (ずがいがくがんめんけいせいいじょう)

 クルーゾン病、アペール症候群、小顎症などに対して、クラニオフェイシャルサージャリーを専門としたグループが治療に当たっています。

 

漏斗胸 (ろうときょう)

 現在標準的術式となりつつあるNuss法を内視鏡を用いることにより、より安全に行っています。胸郭の変形が強い場合や、成人例に対しては、従来の肋軟骨切除法を内視鏡を用いることにより、より小さな切開で手術を行っています。

 

乳房の変形・欠損:ポーランド症候群など

乳房の変形、欠損に対しては、組織移植術やプロテーゼの挿入術を患者さんと相談しながら術式を決定しています。

 

臍(へそ)の変形 

 臍ヘルニア(いわゆるでべそ)に対しては、単なる腹膜の閉鎖だけではなく、整容的にも自然なおへその形になるように形成術を行っています。

 

陰茎・膣(いんけい・ちつ)の先天異常・欠損 

  尿道下裂は細かい手術手技と、豊富な皮弁形成術の知識を要します。当科ではマイクロサージャリーの技術を用いて治療に当たっています。女性器の相談は、ご希望があれば女性医師が担当します。

 

 

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