顔面神経麻痺の基礎知識
顔面神経麻痺でやってはいけないこと
鍼灸については、諸説ありますが、その効果が科学的に証明されておりません。また、過去に良く行われていた低周波治療は、異常共同運動を誘発する可能性が高いため、現在では行ってはいけないと、科学的に証明されております。
理由として、顔面麻痺の回復期に電気刺激や筋力訓練など筋肉を強く収縮する運動をすると、知覚神経との交差や再生した神経が別の筋肉を支配(迷入)してしまうことがあると考えられるようになっています。これによって、ご飯を食べると涙がでる(ワニの涙)現象が生じたり、口をすぼめると目が閉じてしまうといった異常共同運動や、顔面痙攣、筋肉が硬く収縮し(顔面拘縮)顔が非対称になる等の後遺症を生じてしまうこともあるからです。
一旦このような症状が出現すると治療は非常に困難なものとなるので、現在では顔面の強いリハビリ運動は避け、鏡を見ながらのゆっくりとした軽度な運動が奨励されています。詳しくは、下記の顔面神経麻痺のケアの各項目をご参照ください。
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